好きになってごめんね。〜たくさんの幸せをキミと〜

──車で20分くらいの所にある大きめの病院。



車の窓から見えてきた途端。


ドクンドクンと心臓が早まる。


「もうすぐ着くわよ」

「うん」


実は朝から頭痛が酷くて、少し頭がボーっとする。


だけど、目的地まであと少し、あと少し耐えたら病院....まだ耐えられる。


そう自分に言い聞かせた。

「菜乃花ー着いたわよ」


──ホッ。

「う、ん」


車から降りたらクラっときた。


少しフラフラする....けど、もう病院は目の前。

「菜乃花、大丈夫?なんか辛そうよ」


「うん、大丈──」


───ドサッ。

大丈夫、そう言おうと思ったら急にクラっときて、そのばに倒れ込んで私は意識を手放した。