好きになってごめんね。〜たくさんの幸せをキミと〜

───時間は止まることなく進んでいる。

一分....一秒と....巻きもどることはない....。



今日それを私は改めて実感した。





今日の検診を受けたら、私はどうなるのかな....


覚悟は出来てる、あの日そーちゃんと一夜をすごした日から心は決まっている。


きっと、きっと大丈夫だよね、そーちゃん。


部屋に飾ってあるそーちゃんと私の写真を胸に抱き、祈った。


「菜乃花ーそろそろ行くわよー」

下からお母さんの呼ぶ声が聞こえる。

「はーい今行く」


行ってくるね、そーちゃん。


写真立てを机の上に戻して部屋を出た。