好きになってごめんね。〜たくさんの幸せをキミと〜

──しゅる。


何かを解く音が聞こえた。


「こんな時に考え事なんて、随分と余裕だね菜乃花」


いつもよりSっ気になっているそーちゃんが着物の帯をほどき始めていた。



一つまた一つと外されていく帯。


「ま、待ってそーちゃん」

起き上がってそーちゃんの手を阻止する。


やっぱり少しはずかしい....。

それ解いたら見えちゃう。


覚悟してたつもりだけど、いざ見られると思うと恥ずかしい。


「ダメ、煽ったのは菜乃花だよね、責任....とって」


掴んでた手をパシッとかみ返される。


「〜っでも、私ばっかりで恥ずかしい....」


──パラリ、


そーちゃんが着ていた服を脱ぎ捨てた。

「これでいい?」


「うぇっう、ん....」


圧倒されて頷いてしまった。


「あ、違....っ」


「一回頷いたんだからキャンセルなんてダメだよ、それに2人なら恥ずかしくないでしょ」


〜っどうしたのそーちゃん?!


いつもよりSっ気が強いよ。

でも、嫌じゃない。こんな私って変かな。