好きになってごめんね。〜たくさんの幸せをキミと〜

鳥居を出て、数十分。


そーちゃんの家が見えてきた。


そーちゃんの家に着く間、二人とも黙ったままで、でも決して繋いだ手を離さなかった。



そーちゃんの家に着きポッケから鍵を出して開けた。


「家の人は?」

「今海外旅行いってる」

「そう、なんだ....」


じゃあ、この家に入ったら、私とそーちゃんは二人きりなんだ。



───ガチャっとドアが開く。



「ん、どうぞ、」


「お邪魔します」

玄関に上がり込んだ。


──パタン。


ドアが閉まる。


これで......二人きり。