そう思って、お粥をお茶碗一杯分をもらってそれを口にした。



「おいしい......」


優しい味がする......。


「そう、よかったわ。後でリンゴ持ってきてあげるからね」


「うん、ありがとう」


「食べ終わったら声かけてね」


そう言い残してお母さんは部屋から出ていった。


あ...お母さんに言わないと、次の検診を早めて欲しいこと。


食べ終わったら言おう。



それから少しして、お粥が食べ終わったからお母さんを呼んだ。


「よかった、全部食べられたのね」

ホッとした顔....。


「うん、美味しかったから」

最近お母さんに心配ばっかかけてる気がする。




─ハクチッ。

急に鼻がムズムズしてくしゃみが出た。


──ボタッ。


え......鼻血......。


「あらやだ鼻血、ほらティッシュで押えて、」


今ので粘膜が切れちゃったのかな?


「今日はついてないわね〜」


「ほんと....」


風邪はひくし、鼻血は出るし、踏んだり蹴ったりだな。