どうやら私は風邪をひいたようだ。


あの後、お母さんが体温計を持ってきてくれて測ったら3.87°もあった。


どうりでだるいわけだ。


はぁ、今が冬休みでよかった。


学校休む心配がない。


部屋が暖かいからかだんだん、うとうとしてきて気づけば眠りに落ちていた。



次に起きたら12時を回っていた。



「ん....よく寝た」


──ガチャ。


ドアの開く音。


「あら、起きたの。お昼持ってきたけど食べられそう?」


お母さんがお粥の乗ったトレーを部屋に運んできてくれた。


「うん、少しなら」


お腹なんか全然空いてないけど、少しでも食べないと早く治らない。