「そう?もう立てる?」 「うん大丈夫」 腰が抜けるなんて初めての経験だった。 ほんとに立てなくなるなんて思わなかった。 「菜乃花、苦手だってわかってたのにお化け屋敷連れて行ってごめんね」 しゅんとした顔。 あれは私が無理に言ったのにそーちゃんの好きな物乗りたいって ──だから、 「気にすることないよ私がそーちゃんの好きなところに行きたかったの!」