好きになってごめんね。〜たくさんの幸せをキミと〜

「そういえば今日どこに行くの?」

具体的に行くところは聞いてないから、どこに行くのか気になる。


「んー秘密かな......?着いてからのお楽しみ」

「じゃあ楽しみにしとく!」

そーちゃんと行けるならどこだって楽しい。


私は彼に身を任せることにした。


電車に乗って何駅か過すぎたところで降りた。


「菜乃花こっち」

夏休みってこともあって駅のホームは混んでいて小さい私はすぐに人に埋もれてしまう。


だけど、そーちゃんがずっと手を繋いでくれているからはぐれる心配はない。


こうして、そーちゃんに誘導されながら着いた場所は......。

「水族館......!」


「そう。......菜乃花ずっとここに来たいって言ってたでしょ?」

そんなずっと前に話したこと覚えててくれたんだ......なんだか嬉しい。


あの時行きたいって言ったのは会話のうちのほんの一瞬だったのにそんな些細なことまで覚えていてくれるんだ。

「うん!ずっと来たかったんだありがとうそーちゃん」

そーちゃんのこういうところ大好き。