もう、誤解されるわけにはいかない!
そのせいで菜乃花を泣かせたのなら尚更。
「信じて、俺が好きなのは菜乃花だけだからこの先もずっと菜乃花だけが好きだ。」
──今になってようやくわかった一宮の言葉。
菜乃花を想うこの気持ちに嘘はないし、変わることもない。
菜乃花が俺を嫌にならない限り俺はずっと菜乃花だけを好きでいる。
もちろん絶対嫌になんかさせないし、夢中にさせてみせる。
「私もそーちゃんだけがずっと好き。」
涙を流しながらも笑顔で言ってくれたその言葉。
すごく綺麗だ。見とれてしまうほどに、まるで花がほころぶような笑顔。
だけど、今のは反則すぎる。
泣きながら「好き」と言われた時から理性はグラグラなのに。



