こうして初めて思いが通じあった日に私たちはキスをした。

綺麗に上がっている花火には目もくれず私たちは
長い間キスをした。

......幸せ。

もうこれ以上の幸せはないくらいに私は幸福感にあふれていた。

唇が離れると急に恥ずかしくなってきた。

私、そーちゃんとキスしたんだ。

目......見れないよ......っ

そーちゃんは恥ずかしくないのかな......?

そう思っているとそーちゃんが手を差し伸べてきた。

「帰ろうか、」

暗くてあまり見えなかったけど、少しだけ顔が赤く見えた。

「うん!」

彼の手を取り私たちは歩き出した。

あとからわかったことだけど、雪ちゃんが私たちを会わせてくれたらしい。
雪ちゃんには感謝してもしきれない。

雪ちゃんのおかげで私たちの誤解が解けたようなもの......この恋を大切にしていこう。

雪ちゃんのためにも私のためにも......。