その後朝食を済ませて制服に着替えて、そーちゃんが来るギリギリまで目を冷やしていた。

「ふぅー少しはマシになったかな............」

そーちゃんと顔を合わせるのがすごくキツいちゃんと笑えるかないつもみたいに話せるかな............
そんなことばかり考えちゃう。

──ピンポーン

あっ、そーちゃんだ、

「はぁーい輝空くんいつもごめんね、今菜乃花呼
ぶから〜」

お母さんが陽気な声でそーちゃんと会話をしている。

「菜乃花〜輝空くん来たわよ」

「っ......はぁーい」

大丈夫、大丈夫、いつもみたいに笑顔で『 おはよう』たった四文字なんだから言える。

ガチャッ

「はよっ菜乃花、」

............普通だやっぱり昨日のことは気にしてないんだ。
そーちゃんの笑顔を見た瞬間心がチクッと痛んだ

「お、おはよう......そーちゃんっ」

挨拶を返したもののやっぱりどこかぎこちない感じになってしまった。

「ん、じゃあ行こうか。」

「うんっ」

いつもの駅、いつもの通学路そーちゃんといて
こんなにも、胸が苦しいのは初めて............。