好きになってごめんね。〜たくさんの幸せをキミと〜

彼女はそう一言言うとふわりと微笑んだ。

「あっ、そうだ!菜乃花。お祭りに行こう」

「えっ......お祭り?」

「確か1週間後にこの近くでお祭りあったよね?」

確かにあるけど......だけど、あそこは......。

「うん。あるよ」

「それじゃあそこに行こう!ね?」

「うん。」

言えなかった。
元気づけようとしてくれているのに、あそこはそーちゃんとの思い出の場所だなんて。