僕は君を追いかける。

ずっとそんなことを考えていたら、いつの間にか終わっていた。

「彩奈さん、また明日ね。」

「うん、百合さんも気をつけて帰ってね。」

そう言って帰っている途中だった。
いちごクレープのお店があったので、いちごクレープを買って帰っていたら、

「西之谷さん、だよね?」

「え?」

誰?この人たち

「ちょっと、話さない?」

「ご、ごめんなさい。忙しいので。」

大学の先輩だ。しかも、女遊びの激しいことで有名な2人だった。

「いーじゃん、ちょっとくらいさ。」

グイッ

「ちょっ、やめて。痛いです。」

「痛いなら抵抗しないで。」

どうしよ、怖い。

誰か、誰か、助けて。


「ゆ、ひくん。」

「あ?」