僕は君を追いかける。


「はぁ、間に合った。」

「あ、百合さんおはよう。」

「おはよう。彩奈さん」

大学に入って初めてできた友達。本が好きでおとなしめの彼女はいつもふんわりとした雰囲気で私を癒やしてくれる。

「今日も、高校生の彼は拗ねてたの?」

「うん。」

「愛されてるね。」

「そうかな!私も愛してるよ。」

「私なんて、彼氏いないんだからやめてよ。百合さん」

「あ、ごめん。気にしてなかった。」

「いいけどさぁ、早く行くよ。」 

「ん。」

やっぱり、大学に入ってからも男の人がチラチラみてくる。
連絡先を交換しようとしてくる人がいるから正直うざい。

でも、家に帰ったら雄飛君がいるからそのことを考えているだけで、幸せな気持ちになっていく。