僕は君を追いかける。


「百合.....」

「なに、雄飛君?」

「頼むからさ、本当に」

「え?」

「はぁ、なんでもないよ。ニコッ」

「そ、そう。」

私がよくわからなくてそう答えると、みんな雄飛君と私をみて呆れながら笑っていた。
そこにタイミングよくあいつが現れた。

ガチャ

「お、みんなお揃いで。」

「兄貴......」

「へー、百合と佐野君仲直りしたんだ。」

「なに、文句ある?離れて仁兄。」

「言われなくても、そうさせていただきますよ。」

「仁、先生」

「?」

「百合のこと渡さないんで。
百合は一生俺のものだから、手出さないでくださいね。」

「ふっ、少しの間で大人になったな。佐野君は。
うちの弟も見習ってほしいわ笑」

「は?兄貴は今ですらガキだろ。」

「まあ、ね。
お二人さん、お幸せに。じゃあね」

「またね、仁兄。」

「うん。」

仁兄は少し悲しげな表情をして屋上を出ていった。