僕は君を追いかける。

百合なんて知らない。

雄飛君はそう言っていた。
知らない女の子と腕を絡めて。ひどく冷たい口調で言っていた。

苦しくなって走り出した。

保健室に行くと、先生がいた。

「せんせ、」

「百合ちゃん、帰る?」

「すいません。」

「いいの、無理しないで。」

どうして、

「百合っち!」

「先輩!」

唯と香菜ちゃんが、走って追いかけてくれた。

「百合っち、雄飛君は勘違いしてるだけだから。」

「あの女の子、浮気相手とかそういうのではないと思うから!」

2人とも私のことを心配してくれてるみたい。

「ありがとう。」

そういって、午後の授業は受けずに帰った。

私は、雄飛君を、追いかけても、追いかけても届かなかった。