「美香っ、待ってよ!」 「やだ、無理!」 学食を出ても、走る足は止まらない。 「、…」 無理だ。 絶対無理だ…… 私もう、瞬先輩の顔も見れない。 顔を見るだけで、思い出したくないあの光景が浮かんでくるんだもん。 「ちょ、なに泣いてんの、」 「、…ッ、…、、」 立ち止まった静かな廊下で、涙がぽろぽろ落ちてくる。 忘れようって思うのに、好きをやめようって思うのに。 そのやり方がわからない。 だってこんなに、こんなにこんなに好きなのに…… 「好き」って……どうやったら消えてくれるの?