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パスタを食べ終えた後は、いつものお風呂の時間だった。


一緒にお風呂に入っていても湯気であまり大河の顔は見えない。


それが恥ずかしさを半減させていた。


「風呂から出たら、ワインでも飲もうか」


湯船に浸かりながらそう言われ、そういえば部屋にワインセラーがあったことを思い出した。


ワインはあまり飲まないけれど、今日はチャレンジしてみようと心の中で考える。


「そうだね」


「大事な話もあるし」


そう言って湯船の中で手を握られたとき、なにか予感がしていた。