「私はもうショックでたまらない…。
あんなにお互い好きでたまらないみたいな感じだったのに…。
どうしたらいいのか分からない」






言うなれば憧れのカップルのような感じだった。

ファンみたいな感じだったから悲しい。




私の言葉に椛はつまらなそうな顔をする。






「そんなこと言ったってあいつが浮気したのに変わりはねぇし、おりはにはどうしようもねぇだろ。
それとも架子に伝えるのか?お前の彼氏は浮気してるぞって?
知らねぇ方がいいことも世の中にはあるんだよ」






確かにそうなのかもしれない。


椛の言うことは間違いなく正しいと思う。



でも、私は架子ちゃんには幸せになって欲しいしそれが旬佑先輩ならいいと本気で思ってる。






「お前にできることがひとつあるとするなら、架子に何かあってもそばにいてやる事じゃねぇの」







椛はそう言うと興味無さそうにリビングを出ていった。



確かにそうかもしれない。



2人は確かに憧れのカップルだけど
私に出来るのはそれしかないよね。



椛の思わぬ助言に感謝しつつ
明日から何とかしても旬佑先輩の事は隠しとおそうと心に誓った。