【架子side】




私と旬佑の出会いは中学2年の頃。



当時私は女子の派閥とか面倒でどこにも属していなくてクラスで浮いた存在で孤立していじめられていた。






それでもそんな姑息な人達に負けたくなくて
毎日学校に行っていたある日

放課後私が下駄箱に行くと、私の靴が無くなっていたのだ。



おまけに下駄箱は泥まみれ。





そこに、旬佑は居た。






『何してるんですか…?』



『え?あ!不審者じゃないよ!!』






そう、旬佑は私の汚い下駄箱を雑巾で一生懸命拭いていたのだ。


上履きの色で上級生なのはわかって
なんで見ず知らずの上級生がそんなことするの?と少し疑ってしまう。






『俺横の列の下駄箱なんだけど
あまりにも汚くて気になってさ!!
靴なかったから帰ったと思ってたけど居たのか〜!!』






そう言って屈託なく笑う旬佑になんだか私は張り詰めていた糸が切れたように

ボロボロと涙が溢れてきた。




今思うと相当いじめは精神的に来てたんだと思う。





突然ボロボロと涙を流し出した私にも旬佑は一瞬驚いた顔をしたけど

すぐにポケットからハンカチを取り出して私に貸してくれた。