「ついでに言うけど、俺はあんな派手な女タイプじゃねぇ。」
「は!?でも由佳子はお前の好みが派手なタイプだからって、大人しかったのにあんな見た目とかにしたんだぞ!!!」
「はぁ?知らねぇよそんなん。
まぁタイプ聞かれて面倒で適当に言った可能性はあるな」
大抵は面倒で適当な俺の事だから有り得る。
告白とかされても面倒で適当に断るし
バレンタインを貰っても捨てるし。
正直おりは以外どうでもいい。
俺の言葉を聞いた谷はもう怒り爆発寸前といった感じで俺につかみかかってきた。
「ふざけるな!!お前のせいで由佳子は変わったんだぞ!」
「知らねぇよ」
「おりはと付き合ってもお前がなんともないなら、おりはを傷付けてやる!」
「は?」
谷は俺からそう言って離れると、バタバタと走り出した。
おりはを傷つける?ふざけるな。
何としてもそれはさせねぇ。
「どうする〜追いかける?」
「いい。もうあいつに用はない」
「あはは〜怒っちゃった〜」
楽しそうに笑う奏斗の声を背に
どうやってでもなんとしてでも早く別れさせる術を考えながら俺も帰路についた。


