「俺はお前と沖田ちゃん応援してるよ〜お似合いだし?
まぁ〜兄貴も強敵だもんなぁ」
「そこはもう気にしねぇ
俺とあいつはおりはの守り方が違うからな」
「とか言って本当は1番ライバルって思ってるくせに〜」
「うるせぇ」
奏斗はそうケラケラと笑う。
きっと叶の守り方支え方が1番いいしわかりやすい。
それが正解なのだとも悔しいが思う。
俺はあまりにおりはがお人好しすぎると、つい手が出てしまうこともあるし
俺の守り方が正しいとは思ってない。
「まぁ!そんなことは置いといて〜
この由佳子って女!面白いことに谷の元カノなんだよね〜」
俺の気を知ってか知らずか、奏斗は思い出したように谷の話題に話の流れを戻す。
「な〜んか谷と長く付き合ってたけど、高校でお前に一目惚れして見た目もお前好みそうに派手〜にして近づいたけど相手にされなかったってわけ。」
「そんで?」
「それで〜お前を好きになったって別れを告げられた谷がお前に逆恨みってとこかな」
奏斗の説明に納得いった。
つまり。
「俺に復讐するために、俺の大事なおりはと付き合ったって訳か?」
「ん〜そこまでは分からないけど、そんな感じはするよね〜」
「だなぁ」
もし、俺の予感が当たってたとすれば許し難いことだ。
それにしても奏斗はこういう情報収集が相変わらずうまい。
こいつ曰く『俺聞き耳立てるの上手だから〜』とか言ってるけどどこまで本当かは分からん。


