俺的にはもう二度ときたくない場所だし、おりはもなんじゃないかと思っておりはを見ると
やっぱりおりはは何を考えているかわからない表情だ。
「ここで私を抱いて」
「は…?」
何を考えているか分からないおりははそんなことを言ってジャンバーを脱ぎ始める。
「待てよ、そんなこと出来るかよ」
「なんで?」
「なんでも何もねぇだろ」
「私が汚らわしいから?」
「は?」
着ているのを話しながら脱いで下着姿になったおりははそう言うと、少しだけ悲しそうな表情になる。
汚らわしい…。
そんな言葉はおりはには似合わない。
「そんなわけねぇだろ。
おりはを1度たりとも汚らわしいと思ったことなんてねぇよ」
そう、例えオヤジに犯されても
何度も何度も家を抜け出してオヤジの元に言ってヤッて帰ってきても
汚らわしいことなんてないんだ。
俺にとってのおりははずっと変わらず綺麗で優しくて美しいまま。
この先何があってもそれは変わらない自信がある。
「ならどうして、私の事抱いてくれないの?
おじさんとしてるからでしょ?だから嫌なんでしょ?」
「んなわけねぇよ!」
「じゃあなんで?どうして椛は私に手を出さないの?」
おりははそう言うとポロポロと涙を流した。
その姿があまりにも今にも消えそうで、俺はおりはをそっと抱きしめた。