「俺が一緒でいいならいいぞ」
「そのつもりだよ」
どこまでもおりは第一の木下くんが許可を出したところで私もおりはの手を握る。
その手にも力は入らず握り返してくれないのがまた悲しさを呼ぶけど耐えるんだ。
「じゃ、行こっか!」
私がおりはの手を引いて歩き出した瞬間、ガラッと音を立てて保健室のドアが開いて有澤くんと松村くんがはいってきた。
珍しい組み合わせ。
「どーして大園とは遊ぶのに俺を呼ばないの椛〜!」
入ってくるなりそういうのはもちろん木下くん大好きな有澤くん。
「なんで奏斗を呼ぶ必要があんだよ」
「女の子2人に囲まれるなんてエッチだなぁ椛!」
「はぁ?ぶっ飛ばすぞ」
そんなやり取りをする2人を笑うのは松村くん。
有澤くんは木下くんがおりはと遠くに行くのは悲しいみたいで、しかも犯人にバレないよう誰にも住む場所も言わないらしいから有澤くんはしつこいくらい悲しがってた。
まぁそれは私もなんだけどさ。
「ほら、みんなで行こうぜ!」
松村くんが謎に仕切ってそういうのを
私も無表情のおりはも言い合いをしていた木下くんと有澤くんも頷いたのだった。