幼恋。





正しい導き方じゃないかもしれない。

それでもただおりはがあいつのところに行くよりはよくて頷くと、おりははぎゅっと俺をきつく抱きしめてきた。






「独りはいやだよ…怖いよ…」



「絶対独りにしねぇよ。俺は死ぬ時も一緒だ。約束だ」






いいんだ。


どうせおりはのいない世界なんてクソなんだからおりはとなら死んでもいい。



でも出来るだけ生きていたいと思えるような努力はする。



そう伝えるとおりはは糸が切れたようにパタリと俺に全体重を預けて眠ってしまった。





一部始終見ていた椎と奏斗と叶は優しく笑っている。






「おりちゃんのこと、よろしくね」






叶のことを裏切ったにもかかわらず、叶は優しい顔で俺にそう言ってきたのにさすがに申し訳なく思った。




おりはの正気を取り戻したくて必死で叶のことを考えられなくなってた。最低だ。





そんなことを思いながら、おりはを抱き抱えて叶と椎と家路に着いたのだった。