幼恋。





「おりちゃん、落ち着いて!大丈夫?」






叶がおりはの背中を擦りながら、そう言うがおりはは涙をボロボロと流して怒鳴る。






「唯一だもん!!!私を必要としてくれるのはあの人だけだもん!!!!」



「てめぇまだそれ言うのか!!!」



「本当は嫌だ!!嫌だけど独りはもっと嫌だ!!!!」






俺がおりはの元に行こうと椎を振り払っているとそう言って泣き出してしまったおりは。



突然のことに叶も椎もわけが分かっていないようだ。






「おりは」



「嫌だよ、怖いよ…助けてよ椛…」






おりはのその声に、俺はおりはを平手打ちして倒れ込んだおりはの胸ぐらを掴んで起き上がらせた。






「お前はひとりじゃねぇだろ!」



「独りなの!!お父さんもお母さんもすずはも叶ちゃんも架子ちゃんも旬佑先輩も裕太くんも心が綺麗で私が居たら汚しちゃうもん!!!」



「は?」



「私は6人の子供を殺して最低だから…被害者面してただけだから…私は汚くて生きてるのが恥だから…」






弱々しくそう言葉を続けていくおりはに違和感を感じて、俺は口を開いた。






「お前誰かに言われたのかそんなこと」



「亜美さんに言われた!
私なんて!!人殺し。被害者面。汚らわしい子。だから」






そう言ってがたがたと震えだすおりはを俺は力強く抱き締めた。