幼恋。





凶暴な奏斗に呆れつつ、半分引きづる形で奏斗とおりはを人目の無い川辺に連れてくると

おりははペタンとその場に座り込んだ。






「私の味方がいなくなった…どうしよう…どうして…」






座り込んだおりははそう呟いてガタガタと震え出す。



あまりの様子のおかしさに、椎に連絡を入れつつおりはの顔を覗き込むと

まさに絶望とでも言いたげのこの世の終わりのような顔をしていた。




あんなに明るく優しくこの世には悪なんて無いと信じていたようなおりはがこんな顔をするようになってしまって俺はどうしようもなく泣きたい衝動に駆られるがこらえた。







「おりは、しっかりしろ。
お前の味方はあいつじゃねぇだろ。あいつは敵だ」






奏斗の冷たい視線を背中に浴びながらおりはに語りかけるもおりははどうしようどうしようと繰り返すのみ。






「おりは!」






これはまずいんじゃないかと大声で名前を呼ぶとキッと俺を睨む。






「私にはあの人だけなの。どうして引き離すの!!」






そしておりはは今まで聞いたことないような声で叫んだのだ。



あまりの衝撃に何故だと怒りが込み上げてくる。