そう、おりはを犯したあのオヤジだったからだ。
奏斗に殴られて倒れたオヤジにおりはは心配そうに近づくのを見て訳が分からなくなる。
「え〜?なんでおっさんかばうの〜?」
奏斗も不思議そうに首を傾げておりはにそう問うもおりはは悲しそうな顔で俺達を見上げた。
「私の唯一の味方を傷つけないで…」
近寄るどころかそう言ってオヤジに手を貸すおりはに頭をハンマーで殴られたような感覚に陥った。
「あは、きっしょ〜最低〜椛に謝れ〜!」
奏斗は笑顔でそう言うと、オヤジのそばに居るおりはを突き飛ばしてオヤジに馬乗りになってボコボコと何度も拳を振り下ろす。
こりゃ完全に切れてやがる。
「や、やめて!!」
ボコボコとこれでもかと言うほど殴り続ける奏斗におりはがそう叫んだ瞬間奏斗はおりはをすごい顔で睨む。
これはまずい、と俺は奏斗が動くより先に奏斗の頭を蹴りあげた。
「って!!」
「おりはになんて顔してやがるバカ奏斗」
「あは、ごめんごめん〜つい、つい」
俺が蹴った事で気が紛れた奏斗はそう言って笑うが目は笑っていない。
とにかくおりはを別の場所に移動させようと俺が動くと、奏斗はオヤジのスマホをバキバキと踏み潰したのだった。


