おじさんに渡された服に着替えて2人で学校を抜け出し、ホテルについた。
ホテルに着くなり、おじさんは私の身体を舐めまわすように舌を這わせる。
「っ…」
「思い出してきただろ?俺との日々。
ほら、腕こんなに傷つけて…そんなに俺に会えないのが寂しかったかい?」
おじさんは私の傷だらけの腕を舐めながらそんなことを言う。
でも違う。違うの。
あの出来事が苦痛で傷だらけになったのに…。
「おりはちゃん可愛いよ、おじさんだけだよおりはちゃんの味方」
「味方……」
「そう、唯一のね」
おじさんは、私の唯一の味方。
そうだ。そうだった。
私の唯一の理解者で唯一の味方だったじゃん。
「さぁおいで」
腕を広げるおじさんの元に飛び込む私はもう何も考えられなくなっていた。
今この世界には私とこの人の2人だけ。
そんな感覚に陥った。
外の世界は怖い。
不安で怖くてたまらない。
でもここなら、私を傷つける人なんていない。
こんなに幸せな場所はほかにない。
そう、私は思うと心から嬉しくなった。