【架子side】



私と話している途中でおりはは過呼吸を起こして倒れてしまった。



きっと思い詰めて嫌なことを思い出しちゃったんだろう。



ひとまず保健室に寝かせてもらって、先生から教室に戻るように言われた私が教室に戻ると


突然木下くんから肩を掴まれた。






「おりはは?」



「心配ならそばにいてあげたら?」



「……おりはどうなんだって聞いてんだよ」



「ひとまず保健室で寝てるよ」






心配でたまらないというのを隠しきれてない木下くんに伝えると、安堵したように息を着く木下くん。



正直私からしたら木下くんはまだおりはのこと思っているようにしか見えないから別れたなんて信じられないんだよね…。






「木下くん、なんで彼女なんて…。
しかもおりはと似た事件の被害者だなんて」






それもそっちは木下くんが大事になる前に助けてるし。


そりゃおりはが嫌な気持ちになるのはしょうがないよ。



と木下くんを見つめると、木下くんはなんとも言えない顔で私を見て呆れたように笑った。






「いられるなら一緒にいる」



「なんで居れないの?」



「お互いダメになるからだよ。
俺はあいつを守れなかった。いつは俺といると俺を責めてしまうって自分を責める。
だったらさっさと俺が嫌われた方がいいだろ」



「そんな…」






木下くんも大概不器用だ。