「よーし!今日は洋服買いまくるぞー!」






架子ちゃんの張り切った声に私も笑い返す。



そう、今日は明日旬佑先輩と叶ちゃんと4人で久しぶりに遊ぶからそのための服探し。という架子ちゃんに付き合っている。






「架子ちゃん、旬佑先輩のこと好きなんだよね?」






洋服を見ながらはしゃぐ架子ちゃんにずっと薄々感じていたことを聞くと、一瞬動きが止まった。


季節の変わり目だし買おうって理由で来てはいるけど、今まで4人で遊ぶ時も洋服なんて会に来なかったから不思議だったんだよね。






「え、えーっと〜」






きっと色々あった私に気を使って言わないけど、旬佑先輩と寄りを戻したいんだと思う。



私の言葉の架子ちゃんは困ったように笑って静かに頷いた。






「浮気されたくせにって思うかもしれないけど、ずっと旬佑と友達としていたらやっぱり優しくて真っ直ぐで好きなのが止められないの。」



「うん」



「ごめんね、おりは嫌だよねこんな男女の話」



「ううん。私は旬佑先輩と架子ちゃんは本当にお似合いだし幸せになって欲しいから嬉しいよ」






そう、ニュースで散々言われた私の名前は調べたらあの記事が出るしそんな汚れた私は普通の恋は出来ないかもしれない。


でもやっぱり私に恋愛の素晴らしさを教えてくれた旬佑先輩と架子ちゃんは応援したいもん。