「ふっざけんな!!!!!殺す!!!!!」






オジサンのニヤニヤした顔と、おりはの少し痛そうな顔をみて

自分の中の何かの糸がプツンと切れるような感覚があって、気づいたらオジサンの頬を殴っていた。







「いっ…」






俺が殴ると同時にオジサンがおりはの首を切ったのが見えたが、俺はオジサンを殴ることに集中してしまって、耐えられない。






「殺してやる!!!!」



「ひっ…やめろ!」



「死ね!!!!」






俺は我を失ったように倒れたオッサンを殴り続けた。



おりはの傷も気になるが、自分では制御出来ずひたすら殴り続ける。






「椛!やめなって!!!」



「うるせぇ!!!こいつは殺す!!!!!」






絶対に許せない、絶対に殺す。


俺はもうそれしか考えられずに叶の静止を聞き入れずただ本能のままに体を動かした。




ずっと探してた憎いやつ。
絶対に許せないやつ。



せっかく探し出したんだから制裁を与えないとおりはが報われないだろ…。






心の中でそんなことを考えながら、オッサンの返り血がつくまで殴った。