おりはとオジサンは裸のおりはをタオルで拭いている状態だった。



2人は俺らの姿を見ると、驚いた顔をしていてオジサンはおりはを隠すように立ち上がる。






「退け」



「椛くんじゃないか、ほら、おりは昔の彼氏の椛くんが来たよ」



「…うん」



「それ以上近づいたらおりはちゃんと俺は心中するよ」






俺が近づこうとしたところでオジサンはそう言って、どこから取り出したのかナイフを持っておりはの心臓の前に持っていく。



下手に動けない。


そう判断した俺たちはみんな息を飲んでオジサンを刺激しないように様子を伺う。






「おりはちゃんは俺のものだからね、おりはちゃんも望んでここにいるんだもんね」



「………はい……」






オジサンに言われたおりはは頷くが俺を見る目は真剣で、どうやっても助けたいと思った。






「私は死んでもいい。いやむしろ殺して…。
私を自由にしてください…。」






俺が一か八か乗り込んでみようかと構えた時、おりははそう言葉を発した。


衝撃の言葉に俺達もオジサンもおりはに視線が集まる。






「じゃあ一緒に死のう?
これで俺たち永遠に一緒だね…」



「え…?」






オジサンはあろう事か、おりはの首にナイフを突きつけ

俺が止めに入るより早くおりはの首にナイフが当たるのが見えた。