「今来たら倒れてたの!」






架子ちゃんと一緒に倒れている椛のところに駆け寄ると、椛の意識は完全になくてひとまず救急車をよぶ。






「無理しすぎだよ…」



「木下くんずっと暗い顔してるもん…」






倒れるまで探しちゃ意味ないよ…。


おりちゃんが見つかっても椛に何かあったらみんな明るくはならないのに…。






「私、木下くんの代わりに探してくる!
少し遠くの県とかまで行ってみるね」



「きをつけてね?」



「うん、なにかわかったら連絡する」






そう言って笑うと、架子ちゃんは走って探しに行った。


僕も今すぐ探しに行きたい。
架子ちゃんと椛にばかり任せるのは本当に嫌だ。



そう思いつつ、救急車の到着まで待った。






「椛、ごめんね」






椛にばかり責任感じさせて守らせてごめんね。




僕がそう呟いた時ようやく救急車がきて、椛を運んでもらうことが出来た。



一応僕もそれについて行くことになった。