俺と叶がラブホ街の倉庫をしらみ潰しに回っていると、3個目で女の人の声と男の声が聞こえてきた。






「椛…」



「あぁ」






多分行為中か…。
女の人の苦しそうな声と男の荒い息が聞こえてきてなんだか吐き気を催した。


それは叶も一緒か、顔色が薄ら悪くなっている。



でもそんなの気にしてる場合じゃないと、俺が倉庫のドアを思い切ってあけた。






「何してんだよ」



「助けて!」






俺が入っていくと、やっぱり今この瞬間侵されながら泣いている女の人がいて

その上にヤンキーのような若い男がいた。



おりはじゃない。
助けなければとかより先に落胆はあるが、ひとまず助けようとその上の男の襟首を引っ張って女の人から引き剥がす。






「何すんだよ!!」



「お前みたいなクズがいるから…あいつも…」






男は下半身を丸出しの哀れな姿で怒鳴るが俺もおりはの姿が浮かんできて頭に血が上って行くのを感じた。




こんなクズが生きてるから…。


そう思うと早くこんなやつ消さないといけないという感情に駆られる。






「死ね!!」