おりはが見つからなくなって月日は経ち
俺らの学年も変わり6月になった。



約4ヶ月経ってもおりはは見つからなくてみんな傷心しきっている。






「沖田ちゃん、大丈夫なのかな〜」






ほぼ毎日のように奏斗はそう聞いてくるが、俺はどうも答えようがない。



俺の傷が治ってもおりはは帰ってこなくて。
もしかしたらマンションに帰ってくるんじゃないかとずっと待ってるがそれもない。



学校側も考慮して一緒に進級させてくれてはいるがこのまま行方不明のままだともう次は難しいだろう。






「椛寝てる〜?」



「寝れねぇ。
寝ようとしたらおりはがヤられてる時の映像が浮かんできて夢に出てきて直ぐに起きるんだ」






そう、ずっとずっと逃してくれない。


俺をずっと恨むように毎日毎日出てくる。
それは俺への罪で、警察ももうほとんど動いてくれなくなって未解決事件と化してるこの事件を俺は終わらせないと強く思い直すんだ。






「架子ちゃん?もずっとひとりぼっちで暗い顔だよね〜。旬佑ってやつも、架子ちゃんと探してるらしいよ〜」






知ってる。

松村も叶も両親もおりはの家族も。

みんな諦めずに探してる。でも見つからないんだ。