幼恋。





「おりは、力抜け」






緊張でかたくなっている私に椛はそう言いながら流れるようにキスをしてきた。



そのキスはどんどん深くなって椛の勢いに呑まれないように気をしっかり持つのだけで精一杯だ。






「椛、こういうこと、慣れてるの?」






椛がようやく口付けを離して一息ついた時、そう聞くと


少し溜息をつきながら私の下着も脱がせた。






「慣れてねーよ、お前だけ」



「ほ、ほんと?」



「嘘つくかよ」






椛はなんだか少し恥ずかしそうにぶっきらぼうにそういうのが嬉しくて


私だけなんだって思うと心が軽くなった気がした。






「私も椛だけだよ」



「んなの知ってる」






ぶっきらぼうな声とともに、椛は深く入ってくる。



きっと椛はすごく気を使いながらしてくれているからか、痛みはほぼなくてただ甘い快楽だけが身体中を襲った。




このままずっとずっと椛と一緒にいられる。




私はそう信じてる。






「好きだよ椛」






深く抱き合いながら椛への溢れんばかりの気持ちを伝えると、少し嬉しそうに笑った椛にまたときめいた。