「もうここで2人でずっと暮らしたら〜?」






私がなんとも言えない気持ちになっていると、有澤くんはそう言ってヘラヘラ笑った。



それに対して椛はため息を着くだけだし。






「てかまじ沖田ちゃんが椛と付き合うとかハッピーでしかないじゃんおめでとう〜」



「あ、ありがとう」



「結婚式呼んでね〜」






有澤くんは気が早いことを言って椛の肩をつつくが椛は無視。


今日は学校で叶ちゃんに合わなかったけどあったらちゃんと謝らないとなぁ…。






「それじゃ!俺は仕事も終わったし付き合いたてラブラブカップルの邪魔しないようにするな〜ばいば〜い」






そう言うと有澤くんは素早く部屋から出ていってしまった。



残された私と椛に流れる微妙な間。



なんだか本当に2人だけの暮らしだなんて気恥しいなぁ。






「俺出かけてくる」






少し気恥しい気持ちでいると、椛はそう言ってそそくさと家から出ていってしまった。



少し寂しいけど、恥ずかしかったからちょうどいいか、なんて思いつつ私は夕飯の準備に取り掛かった。