私が服を整えてパーカーを着て、みんなの待つ部屋に戻ると有澤くんと椛が居なくなっていた。






「なんか飽きたって有澤くん連れてどっかに行っちゃったよ。大丈夫?おりは、何もされなかった?」






架子ちゃんがそう説明して、心配してくれてさっきのことをまた思い出しそうになるのを必死に思考を止める。


私は何とか笑顔を作って頷くと、架子ちゃんはほっとしたように息をついた。



心配させちゃって申し訳ないなぁ。






「それじゃ、続きやりますかー!」



「そうだね、椛と奏斗くんは来るならまたふらっと来るでしょ」






少し心配そうな雰囲気になったところを
そう言って旬佑先輩と叶ちゃんが仕切り直してくれて

なんとかまたワイワイムードに戻った。




その間も私は椛とのことが頭から離れなかったのは言うまでもない。