「おりはちゃん可愛すぎる」
私がネックレスに喜びつつ、ケーキの準備をしていると裕太くんはそう言って笑っている。
恥ずかしいし可愛くないからやめて欲しい…。
「ねね、ちょっと目つぶって?」
「え?う、うん」
突然裕太くんは何を言い出すのだろう
と思いながらも目をつぶると
裕太くんが私の肩に手を置いたのがわかった。
「もういい??」
「だめ、もうちょっと」
なんだろう?なんだろう?
何されるかわからずソワソワしていると
首に生暖かい感触がやってくる。
そのあと、そこが少しチクリと不思議な痛みが走って、生暖かい感触が離れていった。
「はい、いいよ」
「うん?なにしたの??」
「いや〜なにも」
何だったんだろうか、と裕太くんを見上げると
カシャリと謎に写真を取られ
満足そうに裕太くんは部屋へと戻って言ってしまう。
手伝ってくれるって言ってたけど
用事だっただけ??
と、なんとも言えない空気においていかれた私は急いでみんなの待つ部屋へとケーキを持っていくことにした。


