こんなことされたら断れるわけないよ…ね。


「い、いいよ。私がやっとくから、小林くんは行ってきて!」


こればっかりは仕方ない。
残念ながら、私には断るなんていう勇気はない。


「まじ!?サンキューな!南見さん!」


パッと顔色を変えた途端に、教室を出ていった彼ら。


パタンッ


たった1人、教室にポツンと残った。


なんだか嵐が去ったような感じ。


…よし!運ぼう!