せっかく決心したんだ。こうやって勢いのままに止めに行ったんだ。もう、どうにでもなっていいから男子達を止めるんだ。
私は衝動のままに椿と咲結の手を無理やり引いて教室を出た。そんな光景を男子達は唖然とした顔で見ていた。
どこに行ったらよいのかわからないまま、廊下を駆け抜ける。それから階段を登って気づけば屋上に出ていた。
誰もいないことを確認して脱力するように引いていた手を解放する。息が切れ、呼吸が荒くなっていた。
「いきなり……何するのよ。びっくりしたじゃない」
息を整えながら咲結が言った。驚くのも無理もない。自分でも想像がつかなさそうなことを無意識の内にやってしまったからだ。
「ごめん、つい」
私は苦笑いまじりにそう言って、顔の前に手を合わせて謝罪した。それを聞いた咲結はぷっと噴き出す。
「もう、胡桃ったらめちゃくちゃじゃん!まぁ、助けに来てくれたのは嬉しいけど」
お腹を抱えて笑いながら言う咲結に、心の中で安堵のため息をつく。思考も落ち着きを取り戻し、ようやく動き始めたところだ。
「すまない。もう俺とは関わらないでくれ」
突然椿は静かにそう言って校舎に戻ろうとする。このままではせっかく生まれた勇気によって行動できたことを無意味にしてしまう。
私は衝動のままに椿と咲結の手を無理やり引いて教室を出た。そんな光景を男子達は唖然とした顔で見ていた。
どこに行ったらよいのかわからないまま、廊下を駆け抜ける。それから階段を登って気づけば屋上に出ていた。
誰もいないことを確認して脱力するように引いていた手を解放する。息が切れ、呼吸が荒くなっていた。
「いきなり……何するのよ。びっくりしたじゃない」
息を整えながら咲結が言った。驚くのも無理もない。自分でも想像がつかなさそうなことを無意識の内にやってしまったからだ。
「ごめん、つい」
私は苦笑いまじりにそう言って、顔の前に手を合わせて謝罪した。それを聞いた咲結はぷっと噴き出す。
「もう、胡桃ったらめちゃくちゃじゃん!まぁ、助けに来てくれたのは嬉しいけど」
お腹を抱えて笑いながら言う咲結に、心の中で安堵のため息をつく。思考も落ち着きを取り戻し、ようやく動き始めたところだ。
「すまない。もう俺とは関わらないでくれ」
突然椿は静かにそう言って校舎に戻ろうとする。このままではせっかく生まれた勇気によって行動できたことを無意味にしてしまう。


