「どうぞ」
軽くお辞儀をして中に入る。人の家にお邪魔するなんて初めてだからか緊張が高まる。それに他人の家初訪問が異性の家ってどうなのだろうか。人見知りで友達が仁菜しかいなかった私からしたら大問題ではないか。
この状況に気まずさを感じながらも辺りを見渡す。均等に並べられた机の上にはところ狭しに色とりどりなたくさんのメガネが置かれてあった。
あまりの多さに私は目を見張った。こんなに家の近くにメガネ屋があったのに私の通学路に面してないから気づいてなかったなんてもったいないことだと思った。
今更だけど前にここに来たことがあるような気がする。店の名前も聞き覚えがあったし、懐かしい感じがする。
「さっきのメガネ貸して」
椿は穏やかな口調でそう言って手のひらを差し出してくる。私は仰せのままにメガネを外してその手のひらに乗せた。そうすると、椿は私のメガネを少し見てから、「ここのメガネみたいだな」と言った。よく見てみるとレンズのところに白い文字で店の名前が表記されてあった。
小四の時にここで買ったということは、私は椿に会ったことがあるのかもしれない。
「私達、会ったことがあるみたいだね」
「そうさ。小四の時、初めて店番頼まれてそんときに来たのが君だったよ」
そう言われて小四から店番始めたんだなんてこと思う。それにしてもその日に来店していたとはさぞ緊張したことだろう。
軽くお辞儀をして中に入る。人の家にお邪魔するなんて初めてだからか緊張が高まる。それに他人の家初訪問が異性の家ってどうなのだろうか。人見知りで友達が仁菜しかいなかった私からしたら大問題ではないか。
この状況に気まずさを感じながらも辺りを見渡す。均等に並べられた机の上にはところ狭しに色とりどりなたくさんのメガネが置かれてあった。
あまりの多さに私は目を見張った。こんなに家の近くにメガネ屋があったのに私の通学路に面してないから気づいてなかったなんてもったいないことだと思った。
今更だけど前にここに来たことがあるような気がする。店の名前も聞き覚えがあったし、懐かしい感じがする。
「さっきのメガネ貸して」
椿は穏やかな口調でそう言って手のひらを差し出してくる。私は仰せのままにメガネを外してその手のひらに乗せた。そうすると、椿は私のメガネを少し見てから、「ここのメガネみたいだな」と言った。よく見てみるとレンズのところに白い文字で店の名前が表記されてあった。
小四の時にここで買ったということは、私は椿に会ったことがあるのかもしれない。
「私達、会ったことがあるみたいだね」
「そうさ。小四の時、初めて店番頼まれてそんときに来たのが君だったよ」
そう言われて小四から店番始めたんだなんてこと思う。それにしてもその日に来店していたとはさぞ緊張したことだろう。


