真っ青な空の下、紡さん共に宙に浮いていた仁菜が嬉しそうな笑顔をして言う。それを見て、自然と顔がほころんだ。
「こっちこそ、頼んでくれてありがとね」
紡さんに霊感がない人にも、私が見えるようにと。
「何年親友やってると思ってんの?当たり前じゃん」
そう言って仁菜はクスリと笑う。
「じゃあ、逝こっか。一緒に」
手を差し出してくる仁菜。
もう……終わり?
ここ17日間のことが昨日のことのように、鮮明に思い出せる。
大切な人を失った寂しさ。
中学の頃、仁菜と交わした約束を果たせれなたかった情けなさと申し訳なさと悔しさ。
新たに触れた人の優しさ。
持てるようになった、人を助ける勇気。
知らされた虐待という辛い現実。
夢を見せられたことで生まれた、強い決意。
そのすべてが忘れられない、日々。最後って言われても、未だに実感が湧かない。
けれど……。
「こっちこそ、頼んでくれてありがとね」
紡さんに霊感がない人にも、私が見えるようにと。
「何年親友やってると思ってんの?当たり前じゃん」
そう言って仁菜はクスリと笑う。
「じゃあ、逝こっか。一緒に」
手を差し出してくる仁菜。
もう……終わり?
ここ17日間のことが昨日のことのように、鮮明に思い出せる。
大切な人を失った寂しさ。
中学の頃、仁菜と交わした約束を果たせれなたかった情けなさと申し訳なさと悔しさ。
新たに触れた人の優しさ。
持てるようになった、人を助ける勇気。
知らされた虐待という辛い現実。
夢を見せられたことで生まれた、強い決意。
そのすべてが忘れられない、日々。最後って言われても、未だに実感が湧かない。
けれど……。


