後ろからそう告げられた。いつの間にか咲結はブランコから降りて私の真ん前に立ち、俯いてる私の顔を覗きこんでいる。今までみたことないくらい真っ直ぐな瞳で。
だからか、視線の避けようがない。一番会いたくなかった、まさにその時だったのに。
「そう、なんだ」
咲結も初めからわかっていたんだ。それでも関わってくれていたんだ。そのことに心の底から嬉しくなる。だけど呟きのように出た声は素っ気ない。
咲結は私の顔を覗きこむのをやめる。それからまた、口を開いた。
「私ね、仁菜が亡くなって自分がいじめのターゲットにされて最初は過去に胡桃をいじめた罰が当たったんだと思った」
呟くように咲結は語る。
「それですぐに死にたいとさえ思えてきて、胡桃に悪いことしたなって後悔したの」
「……咲結」
いじめのことは正直気にしてない。当時は病んだりもしたけれど、結局は私の人見知りで他人行儀な性格が悪いとわかったから。仲直りもできたから。
それに私はこの17日間を通して、変わることができたからだ。仁菜の自殺をきっかけに強くなることができたんだ。
いじめだって止めたし、椿も連れ出した。それだけでも充分。完全に助けることはできなかったけれど。
だからか、視線の避けようがない。一番会いたくなかった、まさにその時だったのに。
「そう、なんだ」
咲結も初めからわかっていたんだ。それでも関わってくれていたんだ。そのことに心の底から嬉しくなる。だけど呟きのように出た声は素っ気ない。
咲結は私の顔を覗きこむのをやめる。それからまた、口を開いた。
「私ね、仁菜が亡くなって自分がいじめのターゲットにされて最初は過去に胡桃をいじめた罰が当たったんだと思った」
呟くように咲結は語る。
「それですぐに死にたいとさえ思えてきて、胡桃に悪いことしたなって後悔したの」
「……咲結」
いじめのことは正直気にしてない。当時は病んだりもしたけれど、結局は私の人見知りで他人行儀な性格が悪いとわかったから。仲直りもできたから。
それに私はこの17日間を通して、変わることができたからだ。仁菜の自殺をきっかけに強くなることができたんだ。
いじめだって止めたし、椿も連れ出した。それだけでも充分。完全に助けることはできなかったけれど。


