何気ない日々の話し声や笑い声もすべて悪口に聞こえてきて、虫の居どころも悪かった。そして教室を飛び出そうとしたら、「どこに行くんだ?逃げるのは反則だぞ」と思い切り殴られた。床に倒されると身体中を蹴られて傷だらけになってしまった。
親にはもちろん、相談するなんて到底無理なことであった。顔を合わせることすらも、三ヶ月に一回あるかないかぐらい少なかったから。
仁菜に相談するにもクラスが違うかったからか、全然気づいてくれないし、手のひらを返されたようにいじめられるかもと思ったら怖くてできなかった。
それから三ヶ月経ったある日のこと。
私はその日の昼休み、旧校舎にある女子トイレに呼び足された挙げ句に個室に閉じ込められてしまった。
開けようとすれば中から開けられないように何かがひかかっているのか、びくともしない。
焦っていると、上から水をかけられ、制服はびしょ濡れになった。
「幽霊さーん、とっとと消えてくださいね」
水をかけてきた女子達はへらへらと笑いながら去っていった。
静寂に包まれていく女子トイレ。訪れる人は誰もいない。旧校舎だし、ここのトイレは洋式なのにすべて壊れているから当たり前だ。この年の冬休みに旧校舎の取り壊しも決まっていた。
状況からしてきっとここから出ることは不可能だろう。
瞳からは辛さのあまり涙が溢れてくる。
いくらなんでもひどいよ。確かにことの発端は私の自業自得だけど、こんなにひどいことになるなんて知らなかった。
親にはもちろん、相談するなんて到底無理なことであった。顔を合わせることすらも、三ヶ月に一回あるかないかぐらい少なかったから。
仁菜に相談するにもクラスが違うかったからか、全然気づいてくれないし、手のひらを返されたようにいじめられるかもと思ったら怖くてできなかった。
それから三ヶ月経ったある日のこと。
私はその日の昼休み、旧校舎にある女子トイレに呼び足された挙げ句に個室に閉じ込められてしまった。
開けようとすれば中から開けられないように何かがひかかっているのか、びくともしない。
焦っていると、上から水をかけられ、制服はびしょ濡れになった。
「幽霊さーん、とっとと消えてくださいね」
水をかけてきた女子達はへらへらと笑いながら去っていった。
静寂に包まれていく女子トイレ。訪れる人は誰もいない。旧校舎だし、ここのトイレは洋式なのにすべて壊れているから当たり前だ。この年の冬休みに旧校舎の取り壊しも決まっていた。
状況からしてきっとここから出ることは不可能だろう。
瞳からは辛さのあまり涙が溢れてくる。
いくらなんでもひどいよ。確かにことの発端は私の自業自得だけど、こんなにひどいことになるなんて知らなかった。


