突然目の前が真っ暗になる。辺り一面の黒一色の世界が広がっている。そう、二度目の光景だ。きっと明るくなったときには周りの景色が場面転換したように変わっているのだろう。
視界がクリアになる。予想通り場面転換がなされていて、場所は教室になっていた。どうやら今は算数の授業中らしく、先生が白いチョークで黒板に何かを書いている。
幼い椿はというと、窓側の一番後ろの席でぼんやりと窓の外を眺めていた。
「じゃあ、この問題を誰にやってもらおかっな」
先生が字を書いていたチョークを止め、こちらを向きながら言う。児童達はチラチラと顔を見合わせていた。
「そうだ。じゃあそこの男子、発表させたいやつ指名しろ」
先生がまっすぐにひとさし指を差しながら言う。その先にはさっき幼い椿をいじめていた一人がいた。
「椿ちゃんがいいでーす」
その男子はいじわるそうな口調でいい、ニヤリと笑った。見ていて気味が悪い。
「おー、東山は女じゃないからな。それはさておいて、東山椿。この問題わかるか?」
黒板には44-55と白いチョークで書かれている。この先生も椿が当たると最初からわかっていて、からかっているのだろうか。普通の小一なら答えが出てこなくて当たり前な問題だ。さすがに高一の私ならすぐに-11とわかるが、幼い椿にはきっとわからないだろう。
幼い椿は先生の声で我に返るように席をガタリと立つ。その姿には弱々しく、不安と緊張が入り交じっているみたいに見えた。
視界がクリアになる。予想通り場面転換がなされていて、場所は教室になっていた。どうやら今は算数の授業中らしく、先生が白いチョークで黒板に何かを書いている。
幼い椿はというと、窓側の一番後ろの席でぼんやりと窓の外を眺めていた。
「じゃあ、この問題を誰にやってもらおかっな」
先生が字を書いていたチョークを止め、こちらを向きながら言う。児童達はチラチラと顔を見合わせていた。
「そうだ。じゃあそこの男子、発表させたいやつ指名しろ」
先生がまっすぐにひとさし指を差しながら言う。その先にはさっき幼い椿をいじめていた一人がいた。
「椿ちゃんがいいでーす」
その男子はいじわるそうな口調でいい、ニヤリと笑った。見ていて気味が悪い。
「おー、東山は女じゃないからな。それはさておいて、東山椿。この問題わかるか?」
黒板には44-55と白いチョークで書かれている。この先生も椿が当たると最初からわかっていて、からかっているのだろうか。普通の小一なら答えが出てこなくて当たり前な問題だ。さすがに高一の私ならすぐに-11とわかるが、幼い椿にはきっとわからないだろう。
幼い椿は先生の声で我に返るように席をガタリと立つ。その姿には弱々しく、不安と緊張が入り交じっているみたいに見えた。


