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「・・・・・ってあれ!?
もう着いた!!!!!!」
ウサイン・ボルト並にダッシュして駅に駆け込んで、車掌さんが頑張ってくれたのかな?
あっという間に着いた桜木町駅の改札前。
快晴の空もアシストしてランドマークタワーがより一層映えてる!
って呑気な事言ってる場合じゃない!!!
待ち合わせ時間から20分遅れ・・
急いでその姿を探・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・・・・。」
・・・え・・・・私・・・・
誰と待ち合わせしてたんだっけ・・?
・・・・あれ・・私・・・・・
なんでこんな・・アラサーのくせに・・
20歳全開なテンションで・・・
「・・・・・私・・・・・・
なんでここに来たの・・・?」
「アンナ~!」
・・・・・・・・え・・・・?
「ごめんごめん!
あ、でも今来たわけじゃないからね?!
ちょっとお腹痛くなってトイレ行ってただけで、既に15分前には・・・アンナ?」
「・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・。」
「え!?いやいや・・
そんな怒るなよ~。」
「・・・ッ・・スッ・・ウゥゥ・・
スッ・・スッ・・!!!!!」
「?!?!?なななな!!
いやいや何この熱烈な歓迎は!?」
「アアァア・・アアアア!!!!」
「ちょ・・どうしたの・・?
さすがに人前で熱烈ハグは・・
いやいや嬉しいけど・・。」
「シンジ君・・!・・シンジ君!!!」
「・・・まぁ・・今週ずっと出張で会社では会えなかったからね。」
「スッ・・ヒック・・遭いたかった・・!
ずっと・・ずっと遭いたかった!!」
自分の手形がついてしまうほど・・その背中に回した手をずっと掴んで離さない・・
自分の涙でびしょびしょに濡れてしまうほど・・その胸に埋めた顔をつけたまま離れない・・
「スッ・・ヒック・・ごめんシンジ君・・
私・・ずっと・・・スッ・・ウゥゥ・・。」
・・・想い出した・・私・・
シンジ君に会いに来たんだ・・・。
シンジ君の声が聞きたくて・・
その顔が見たくて・・・
ここまで走ってきたんだ・・・。
「アンナ・・そろそろ離れてくれないと・・なかなか通行人の視線の的になってる。」
「・・・スッ・・スッ・・。」
「なんか俺がスゲー泣かしたみたいになってるよぉ~!」
「・・シンジ君お願い・・・・。」
「うん・・?」
「・・・キスして・・・・。」
「What’s!?・・いやいや・・
こ、ここで・・?」
「・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「「・・・・・・。」」



