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「おい小松。」
「は、はい。」
「なんでここだけこんなに混んでるんだよ阿呆。」
「だって美味しいですもん。」
訪れたフードコート。
丸亀製麺やサブウェイ・・
ラーメン屋さんに丼物屋さん。
ミスドやモスバーガーまで・・。
あらゆる店舗が配置され、
今日も家族連れを中心にほぼ満席の中、
一際行列が出来ている銀だこの前に藪さんと2人で並ぶ。
「早くしないとまたユカリからの注文が増えるぞ。」
「・・?銀だこの他にもリクエスト来たんですか?」
「食後のドーナッツだ。
これ終わったらミスドにも寄るぞ。」
「あ、じゃあ私ここ並んでましょうか?」
「そうしろ。お前ドーナッツ何がいい?」
「あ・・なんでも・・。」
「阿呆。“なんでもいい”が一番困る。」
「ごめんなさい・・じゃあ・・・・
ハニーディップとエンゼルフレ・・。」
「ド阿呆。種類言われても分からん。
なんやかんやで答えろ。」
「いやいや、“なんでもいい”と“なんやかんや”ってあんまり変わらないじゃないですか!!?」



