第7話




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「それで?裏が取れたんですか?」


「はい・・!最後にミレイさんの婚約者君からも証言が取れました。

ミレイさんへ贈った婚約指輪も・・

横浜のラグジュエリーショップ“CELジュエリー”で購入したと・・!」



綾野と2人で来た椿刑事部長のお部屋。


既に右腰にホルスター、
左腰に刀を携えた状態で・・!


「被害者が“被害者”として選ばれた理由はこれでしたか。」


「うろ覚えの人もいましたが、
皆似たような証言をしています。

恐らく“同じスタッフ”が応対しています。

特徴としては黒髪ストレートで、
綺麗で上品そうな女性・・

ミレイさんの婚約者君の記憶が正しければ、【林】とネームプレートを挿していたそうです。」


「という事は彼女が怪人の可能性が大ですね。」


「はい・・!」


「・・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・?どうしたんですか?」


「林さんという事は日本人ですか。じゃあその正体は[河童]かもしれませんね。」


「・・カッパ・・。」